2024/09/02
「シンクライアント」とは?
シンクライアントとは、「Thin client」と英語で表記されます。
薄い・細いと意味される Thin と、IT業界ではサービスを提供される側=顧客の意味を持つ、
Client の単語を合わせた言葉になります。
(*因みに「サーバー」は、Serve=仕える・奉仕する・務めるという意味が含まれる。
IT界ではサービスを提供する側を意味している。)
「サーバ側でデータ処理のほとんどを行い、クライアント端末では必要最低限のデータ処理しか行わせないシステム」
結論は上記のタイトルで通りです。
「Thinな処理しかクライアント側では行わない通信」ということです。
IT初心者にも分かりやすいように決済端末と絡めて、以下に例を挙げてみます。
![](https://framerusercontent.com/images/EWG1F4kadb2RWTOnWrzmRkEXAGU.png)
弊社販売製品の「UNO PLUS/GoBox」という製品の場合、UNO PLUS(カードリーダー)とGoBox(制御装置)は、二人で1組です。
ユーザー目線では、以下の様にカードリーダーのUNO君だけが見えています。
![](https://framerusercontent.com/images/nU5jMJhKg8IJ7zWbrDd1l0zvxM.jpg)
*メモ:UNO PLUSは、日本で初めて電子マネーの無人シンクライアント通信基準をクリアした決済端末となります。
UNO PLUS(カードリーダー)GoBox(制御部)の動作
ユーザーは商品を選び、ボタンを押します。
UNO PLUSに表示された金額を、任意の決済手段で、支払い動作を行います。
GoBoxは、決済センターに決済情報を送信します。
決済センターで決済情報が確認され、決済の成否をGoBoxに送信します。
GoBoxは決済センターからの決済結果を受け、自販機に結果を送信します。
(同時にUNO PLUSに結果を表示)
決済完了の応答を受けた自動販売機は、商品排出動作をします。
⇒ここで初めてユーザーは自分が選択した商品を受け取れます。
上記シンクライアント通信では、決済の処理(決済情報の照会、ユーザー情報の照会など)をサーバー側で行っています。一方これらの処理をハードウェア内部で行う決済手段も存在しています(リッチクライアント方式)。
リッチクライアント通信のリスク
シンクライアント通信の反対は?⇒リッチクライアント通信 (※記事準備中)
リッチクライアント通信は、決済端末側でクライアントのデータを持っている構造となっております。
シンクライアントではサーバー側で処理していた機能が、全て端末内部に収まっていることになります。
電子マネーの暗号化を解くプログラムや、決済情報を保管する機能、万が一決済端末が盗まれても個人情報が解読できないようにするセキュリティ対策など、必要な機能は多岐にわたります。
その為リッチクライアント方式の決済端末には、以下のような特徴があります。
・決済処理は早い(サーバー通信を行わない為)
・決済端末が高額
直近の決済端末は、殆どシンクライアント通信を採用しており、リッチクライアントの決済端末は次々に終売している状況にあります。
シンクライアント通信の弱点は?
弱点は、「決済処理が通信環境に依存する点」が挙げられます。
インターネットを介す分、ネットワーク環境により決済の速度が左右されます。
現場によっては決済が行えない場合もございます。
決済端末を導入される上では、現場のネットワーク環境を事前にご確認頂くことをお勧めしております。
因みにTrio-iQは、UNO&GoBoxの様に、カードリーダーと制御部が分かれていない、
一体型の決済端末です。よりコンパクトに設置することが可能です。
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